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洋の東西を越えたデザイン
 

西欧の産業化過程を考察して見ると、ヨーロッパは宗教改革や文芸復興、フランス革命、産業革命などを通じて新しい社会への挑戦を試みたが、結果的には既得権益を有する貴族中心の産業化が骨格を形成するようになった。これに対し、アメリカの場合は産業社会により相応しい大衆社会への転換に向け政治、経済、文化のシステムを開発し、これと並行して大衆社会が実現できる産業化を達成することで結果的にヨーロッパとは差別化された産業化をもたらした。

彼らはすべての人間に最大限の自由を認め、平等な機会を提供する社会体制として民主主義と資本主義を発展させたが、それに科学技術の発展を活用した。これにより労動者でも自動車や電気、電話、コンピューターなど現代文明の利器を使えるようになったのは言うまでもなく、大衆文化を新しく創造することで映画、ミュージカル、ジャズ、ポップスなどを一緒に楽しめる社会を実現させた。人間の暮らしのあり方に対する新しいビジョンによりアメリカは世界最強国へと跳躍できるようになり、と同時に全世界が追従しなければならない新しい文化と文明を創造した。


持続可能な範囲内での発展
 

しかし、このような大衆社会は必然的に資源とエネルギーの大量消費をもたらし、急速な資源の枯渇と環境破壊を引き起こしてきた。30年毎に地球生命体の種類が半減しているという事実は、この文明の危機状況を明らかに示す端的な例だ。すでに地球は現在産業化した国々が費やす資源と環境破壊だけでも将来を脅かす水準を越えている。より深刻なことは、先進国人口の約3倍に逹するアジアが産業化入りしたことで今後の地球資源の大量消費がより加速化すると予想されるという点だ。

これは地球全体の関心事と言わざるを得ない。もし現在のような具合で中国とインドを含むアジアの多くの国々が西欧の産業化のモデルを踏襲すれば、アジアは言うまでもなく世界全体が悲惨な将来を迎えざるを得ないことは明らかだからだ。

これがまさに現在の世界文明構造の致命的な欠点であるにもかかわらず、世界はまだこれに対する明確な代案を示すことができないまま新しい時代に入ることになった。さらに不幸なことは、比較的最近産業化を達成した日本や韓国など東アジアの国々でさえ既存の産業化と差別化された新しいモデルを開発するよりは、むしろ西欧の産業化の例を下手に模倣・踏襲する誤謬を犯すことによりこの文明構造の矛盾を最大化したという事実だ。

今、我々は資源の枯渇と環境の破壊を最小化しつつも長く発展を続けさせる新しい産業化のモデルを提示しなければならない重要な時点に立っている。それは人類の暮らしのあり方を根本的に変える新しい変革、すなわち情報社会に相応しい産業化を意味するものでもある。

Design beyond East and West

 

そのため、もはやアジアの産業化は西欧のそれを模倣するレベルを越えなければならないのは言うまでもなく、伝統的な生活様式と文化を踏襲する段階をも超えるものでなければならない。またすべての人類が熱望する健康的かつ理想的な社会を実現できる新しいモデルではなければならない。そして、それは人間と人間が助け合い、人間と自然が互いに調和する元気な社会に対するビジョンの提示から始まるだろう。

このような人類共通の課題を解決することをデザイン的な観点で見ると、それは約100年前のバウハウス運動を通じて当時の社会意識を改革し、新しいビジョンを提示しようとした一部の芸術家たちの役割とよく似ていることが分かる。その時ほとんどの芸術家たちは産業革命を目の前にしながらも大量生産体制と大衆社会的構造を拒否し、むしろハンディクラフト運動を唱えて過去への回帰を選んだ。それに対し、彼らは産業社会を拒否するより積極的に受け入れることで暮らしの質が保障される美しい社会づくりに挑戦し、直接産業現場に入り込んで大量生産品を人間中心の製品にするため渾身の力を注いだ。彼らの挑戦と情熱が結局新しい社会を導いたのと同じように、今我々にもう一度新しい社会へのビジョンを示すことができるチャンスが与えられたのだ。

DBEW国際デザイン公募展は新しい時代にふさわしい新しい価値観とビジョンに対する挑戦意識を持つ創造的なデザイナーたちのために設けられた機会だ。そのテーマである「洋の東西を越えたデザイン」 (Design beyond East & West)とは、アジアの産業化の新しい方向を提示するための地球規模の要請であるだけでなく、情報化社会の中で新しい生活様式を示さなければならない、この時代に生きるデザイナーたちの使命だ。それは人間と自然が互いを破壊することなく共に調和するSustainableな社会に対するビジョンであると同時に新しいデザインのパラダイムなのだ。

 

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